臨時農業生産情報(積雪及び雪害に伴う農作物等の被害防止に向けた技術対策)について

2018年1月24日

 青森県「攻めの農林水産業」推進本部より、下記の通り通知がありましたので、

気象災害に十分注意するとともに、被害の防止に努めましょう。


臨 時 農 業 生 産 情 報

(積雪及び雪害に伴う農作物等の被害防止に向けた技術対策)

 

平成30年1月23日

青森県「攻めの農林水産業」推進本部

 

 気象庁の予報によると、北日本、東日本及び西日本では向こう1ヶ月の平均気温が低く、日本海側で降雪量が多くなる見込みです。北日本から西日本にかけての日本海側を中心に風が強く、断続的に雪が降り、降雪量がかなり多くなるおそれがあります。

 このため、今後の気象状況に十分留意するとともに、積雪及び寒害に対する被害を防止するため、「農業技術の基本指針(平成29年改定)」(平成29年3月31日農林水産省ホームページ公表)を踏まえ、作業者の安全確保を最優先に、以下の事項に十分注意し、被害の未然防止と軽減に努めてください。

 

1 共通事項

 

 降雪時の農地・農業用施設の見回りは、気象情報を十分に確認するとともに、次の点に留意しつつ、作業者の安全確保を最優先に、対策の徹底を図る。

 

(1)道路・ほ場周辺で、隣接する用水等があったり、落差がある場所には近づかない。

 

(2)見回りをする際には一人では行かない。

 

(3)すべりにくい靴を履く。

 

(4)倒壊の恐れのある施設には近づかない。

 

(5)ハウスの雪下ろし等を行う際には複数人で作業を行う。

 

(6)大雪や吹雪等の悪天候時には、作業は行わない。

 

2 野菜

 

(1)雪害対策

 

 育苗床の設置に当たっては、日照、風向等の環境条件を十分に考慮するとともに、除雪や融雪促進剤の散布を行い、適期育苗に努める。

 

(2)寒害対策

 

 露地栽培等における発芽期又は定植後の幼苗期には、不織布などの被覆資材のべたがけやマルチング等により地温を上昇させる。また、生育初期に窒素質肥料の多施用を避ける等、適切な生育管理に努める。

 育苗に当たっては、外気温が低い時期には、施設内が多湿となり、病害発生に好適な環境となり得るため、低温障害を受けないよう留意しながら、十分な換気を行う。また、病害が発生した場合には、速やかに防除を実施する。

 

3 果樹

 

(1)雪害対策

 

 (ア)事前準備

 

    積雪の多い地域においては、早期のせん定、支柱等による枝の補強、果樹棚の補強等に努める。特に苗木・幼木や改植後間もない若木については、結束して樹冠を縮める、支柱により接木部を補強する等の対応を講ずる。

    積雪時の野そ被害を低減するため、樹幹へのプロテクター等の巻きつけ、忌避剤の塗布や散布、殺そ剤の投与等の対策に努める。

 

 (イ)降雪・積雪中の対策

 

    安全が確保できる範囲で、樹園地を見回り、除雪を行う。雪に埋まった枝は沈下しないうちに可能な限り掘り起こす。掘り起こしが困難な場合、スコップで雪に切れ目を入れたり、樹冠下の雪踏みを行う。

    園芸用施設を使用している場合は、施設内の温度を高め、積雪の自然落下を促進するほか、ハウスの屋根の補強材や支柱等を設置する。また、安全が確保できる範囲で、屋根の雪下ろしや施設周辺の除雪を行う。

    施設の破損、倒壊等が生じた場合には、安全に留意しつつ、早急に修復を行いハウス内の温度の確保に努める。

 

4 花き

 

(1)雪害対策

 

   育苗床の設置に当たっては、日照、風向等の環境条件を十分に考慮するとともに、除雪や融雪促進剤の散布を行い、適期育苗に努める。

 

(2)寒害対策

 

   露地栽培等における発芽期又は定植後の幼苗期には、不織布などの被覆資材のべたがけやマルチング等により地温を上昇させる。

   育苗に当たっては、外気温が低い時期には施設内が多湿となり、病害発生に好適な環境となり得るため、低温障害を受けないよう留意しながら、十分な換気を行う。また、病害が発生した場合には、速やかに防除を実施する。

 

5 園芸用施設

 

   降雪や降雪後の降雨によりパイプハウスが倒壊する恐れがある場合(積雪荷重がおおむね20kg/m²を超えると予想される場合)には、気象庁からその旨の気象情報が発令される。普段、積雪が少ない地域も含め、これらの気象情報を注視し、一般社団法人日本施設園芸協会作成の「平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針」(以下、「指針」という。)を参考に、次の点を踏まえ、作業の安全確保と施設及び施設内作物の保護に万全を期されたい。

 

(1)事前の対策

 

 (ア)ハウスの被覆資材の破れや隙間の点検、補修等により、保温性向上に努める。

 

 (イ)谷樋など荷重が集中すると思われる部分を特に補強する。

 

 (ウ)基礎部が腐食している場合は、パイプの交換や補強資材により、強化を図る。

 

 (エ)基礎の沈下を防ぐため、谷樋からのオーバーフロー防止対策を講ずる等、施設の保守管理と構造強化に努める。

 

 (オ)強風に備えて、取付け金具の緊張、抑えひもによる固定、妻面の補強等の防風対策に努めるとともに、飛来物による損傷を防止するために施設周辺の清掃、防風網の設置等に努めること。

 

(2)降雪直前からの対策

 

   指針のチェックリストを活用して保守管理を確認するとともに、積雪前に内部被覆を開放して融雪対策に努める。

   最新の気象情報による積雪深がハウスの大雪強度を大きく上回る場合は、被覆資材を切除除去することで施設への積雪を防ぐ。

 

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